この記事ではWD-40とCRC556の違いを紹介しています。
WD-40とCRC556はどこがどう違うのかわかりづらいですよね。
WD-40とCRC556の違いについて徹底的に比較検討しました。
どっちを購入すればいいのか悩んで人は必ず確認してくださいね。
WD-40とCRC556の主な特長
「錆びついたネジを外したい!」「きしみ音が気になる!」そんな時に役立つのが、潤滑剤(じゅんこうざい)です。
代表的な潤滑剤として、WD-40とCRC556が有名ですが、実はそれぞれ異なる特徴を持っているんです。
WD-40は、1953年にアメリカで誕生した万能型の潤滑剤です。
防錆、潤滑、浸透、洗浄、置換、湿気除去の6つの機能を持ち、さまざまな用途に活用できます。
特に、金属のサビ止めやきしみ音の解消に効果的です。
一方、CRC556は、1962年に日本で誕生した潤滑剤です。
WD-40と同様に、防錆、潤滑、浸透などの機能を持ちますが、強力な洗浄力が特徴です。
油汚れやサビを落とすのに効果的で、機械の整備にもよく使用されます。
どちらの潤滑剤も、スプレー缶に入っていて、簡単に使うことができます。
しかし、それぞれに得意な分野や使い方が異なるため、用途に合わせて選ぶことが大切です。
次の章では、WD-40とCRC556の基本情報について詳しく比較していきます。
WD-40とCRC556の違い①:成分と特性
WD-40とCRC556は、どちらも石油系溶剤を主成分とした潤滑剤ですが、それぞれ特有の成分が含まれています。
WD-40には、鉱物油やフッ素樹脂が含まれています。
鉱物油は、金属の表面を滑らかにし、摩擦を減らす効果があります。
フッ素樹脂は、潤滑効果を持続させ、サビや汚れを付きにくくする効果があります。
CRC556には、石油系溶剤や有機溶剤に加えて、潤滑剤や防錆剤が含まれています。
これらの成分により、強力な洗浄力と防錆性能を発揮します。
成分の違いにより、それぞれの特性にも違いがあります。
WD-40は、粘度が低くサラサラしているので、細かい隙間にも浸透しやすく、広い範囲に潤滑することができます。
また、揮発性が高く、すぐに乾燥するため、ベタつきにくいという特徴があります。
CRC556は、粘度が高くドロドロしているので、厚い潤滑膜を作り、長時間の潤滑効果が期待できます。
また、揮発性が低く、ゆっくりと乾燥するため、潤滑効果が持続します。
WD-40とCRC556の違い②:用途と使用シーン
WD-40とCRC556は、それぞれ以下の用途に適しています。
WD-40
- 金属のサビ止め
- きしみ音の解消
- ネジの緩め
- 工具のメンテナンス
- ドアノブや鍵穴の潤滑
- スポーツ用品のメンテナンス
CRC556
- 油汚れやサビの洗浄
- 機械の整備
- 車のエンジンルームやチェーンの潤滑
- 工具やネジの防錆
- 釣り具のメンテナンス
具体的には、以下のようなシーンでそれぞれ使用することができます。
WD-40
- 長期間放置されていた自転車のチェーンのサビを止める
- ギシギシと音を立てているドアノブを潤滑する
- 固く締まったネジを緩める
- 工具のサビを止めて、滑りを良くする
- スポーツ用品の金属部分をサビから守る
CRC556
- 車のエンジンルームの油汚れを洗浄する
- バイクのチェーンのサビを落とし、潤滑する
- 工具やネジのサビを止める
- 釣り具の金属部分をサビから守る
- 水濡れしやすい機械の部品を潤滑する
このように、WD-40とCRC556は、それぞれ異なる成分と特性、用途を持っているため、状況に合わせて使い分けることが大切です。
WD-40とCRC556の違い③:防錆性能
WD-40とCRC556は、どちらも防錆性能がありますが、その効果には違いがあります。
WD-40は、フッ素樹脂の成分により、金属表面に薄い皮膜を作り、サビを予防します。しかし、この皮膜は比較的弱いため、長時間の防錆には向いていません。
CRC556は、防錆剤の成分により、金属表面に厚い皮膜を作り、サビを強力に防ぎます。また、潤滑効果も持続するため、長期間の防錆に適しています。
具体的には、以下のような場合にそれぞれ使用することができます。
WD-40
- 長期間放置していない金属製品のサビ止め
- 軽度のサビを予防したい場合
CRC556
- 長期間放置する金属製品のサビ止め
- 雨や水に濡れることが多い金属製品のサビ止め
- 頑固なサビを予防したい場合
WD-40とCRC556の違い④:潤滑性能
WD-40とCRC556は、どちらも潤滑性能がありますが、その効果にも違いがあります。
WD-40は、粘度が低くサラサラしているので、細かい隙間にも浸透しやすく、広い範囲に潤滑することができます。また、揮発性が高く、すぐに乾燥するため、ベタつきにくいという特徴があります。
CRC556は、粘度が高くドロドロしているので、厚い潤滑膜を作り、長時間の潤滑効果が期待できます。また、揮発性が低く、ゆっくりと乾燥するため、潤滑効果が持続します。
具体的には、以下のような場合にそれぞれ使用することができます。
WD-40
- 細かい部品の潤滑
- 軽い動きが必要な部分の潤滑
- 頻繁に潤滑する必要がある部分
CRC556
- 重い部品の潤滑
- 長時間動き続ける部分の潤滑
- 水濡れしやすい部分の潤滑
WD-40とCRC556の違い⑤:噴出ガス
WD-40とCRC556は、それぞれ異なる噴出ガスを使用しています。
WD-40は、二酸化炭素を噴出ガスとして使用しています。
二酸化炭素は、無色無臭で安全なガスですが、飛距離が短いという特徴があります。
そのため、狭い場所や精密機械などに使用する場合に適しています。
CRC556は、LPG(液化石油ガス)を噴出ガスとして使用しています。
LPGは、飛距離が長いという特徴がありますが、可燃性があるため、換気を十分に行う必要があります。
また、特有の臭いがあるため、食品や食器には使用しないように注意が必要です。
WD-40とCRC556の違い⑥:においと使用感
WD-40とCRC556は、それぞれ異なるにおいと使用感があります。
WD-40は、柑橘系の爽やかな香りがします。使用感は、サラサラとしていて、ベタつきにくいのが特徴です。
CRC556は、石油系の特有の臭いがします。使用感は、ドロドロとしていて、厚い潤滑膜を作ることができます。
このように、WD-40とCRC556は、それぞれ異なる噴出ガス、におい、使用感を持っているため、好みや用途に合わせて使い分けることが大切です。
WD-40とCRC556の違い⑦:価格
WD-40とCRC556は、それぞれ以下の価格帯で販売されています。
WD-40
- 100ml:300円~400円
- 200ml:400円~500円
- 400ml:600円~700円
CRC556
- 100ml:350円~450円
- 200ml:500円~600円
- 400ml:700円~800円
このように、容量あたりの価格は、CRC556の方が若干高めです。
WD-40とCRC556は、それぞれ異なる粘度を持っているため、使用量にも違いがあります。
WD-40は、粘度が低くサラサラしているので、少量で広い範囲を潤滑することができます。
CRC556は、粘度が高くドロドロしているので、多量が必要になります。
そのため、長期使用を考えると、WD-40の方がコストパフォーマンスが高いと言えます。
ただし、使用頻度や用途によっても、コストパフォーマンスは変わってくるため、一概には言えません。
WD-40とCRC556のどちらを選ぶべきか?
用 途 | WD-40 | CRC556 |
軽いサビ止め | ○ | △ |
軽い潤滑 | ○ | △ |
強力なサビ止め | △ | ○ |
強力な洗浄 | △ | ○ |
長時間の潤滑 | △ | ○ |
柑橘系の香り | ○ | - |
無色透明 | ○ | - |
粘 度 | 低 い | 高 い |
WD-40とCRC556はそれぞれ異なる特徴を持つ便利な潤滑剤です。
どちらを選ぶべきかは用途によって異なります。
どっちを選べばいいか迷っている場合は上の表を参考にしてみてください。
WD-40がおすすめのケース
- 日々の生活の中でサビ止めや潤滑が必要な場合
- ドアノブや鍵穴のきしみ音
- 自転車のチェーンのサビ止め
- 工具のメンテナンス
- スポーツ用品のメンテナンス
WD-40は、柑橘系の爽やかな香りで、無色透明なので、目立たずに使用できます。
また、粘度が低くサラサラしているので、細かい隙間にも浸透しやすく、広い範囲に潤滑することができます。
CRC556がおすすめのケース
- 頑固なサビを落としたい場合
- 油汚れやグリスを洗浄したい場合
- 車のエンジンルームやチェーンの潤滑
- 工具やネジの防錆
- 釣り具のメンテナンス
CRC556は、強力な洗浄力と防錆性能を持ち合わせています。
また、粘度が高くドロドロしているので、厚い潤滑膜を作り、長時間の潤滑効果が期待できます。
WD-40とCRC556の違いまとめ
- WD-40は軽度のサビ止め・潤滑
- CRC556は強力なサビ止め・洗浄
WD-40とCRC556の違いをまとめました。
WD-40は「自転車のチェーンのギシギシ音を止めたい」「ドアノブや鍵穴が固くて開け閉めできない」場合など、軽度のケースに簡単に使うことができます。
CRC556は「頑固な油汚れやサビを落としたい」「車のエンジンルームを掃除したい」場合など有効で、強力な洗浄力と防錆性能を持っています。
WD-40とCRC556は、それぞれ異なる特徴を持っているため、用途に合わせて使い分けることが大切です。
WD-40のデメリットや使ってはいけないという口コミについて、もっと詳しく知りたいという方のために別の記事をまとめています。
WD-40愛用者のリアルな声を確認できますので、あわせてご覧ください。
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